トリエーテッドタングステンの放射線量について
トリウムは放射性物質であり、放射能を出していることは皆さんご存知だと思います。 なんとなく危ないけど、みんな使っているし大手メーカーさんが作っている製品だから大丈夫だろう。 と思われている方が多いですね。 そこでどのくらいの放射能が出ているのか実際に測定してみました。 対象物:2%酸化トリウム入りタングステン電極棒(WT20)φ3.2mm 測定器:米国 S.E.International
社製、ガイガーカウンター放射線測定器インスペクター 検出器:ハロゲンガス封入式GM計数管
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測定場所のバックグラウンドはおよそ0.2μSv/hr でしたので、トリウム入りタングステンの放射能は 約
15μSv/hr(1時間に15マイクロシーベルト被ばくする)です。 この数字をどのように評価して良いのかわかりませんが、1990年のICRP勧告*1では、
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一般公衆の被ばく限度
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職業人の被ばく限度*2
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実効線量限度
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1mSv/年
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20mSv/年
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となっています。職業人とは原子力施設で働いていたり、放射線作業に従事している人のことです。
また被ばくの多い職業人の1人当たりの1年間の平均被ばく量は、平成11年度のデータでは、
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職業別
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実効線量
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原子力発電関係者
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1.2mSv
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診療放射線技師
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0.65mSv
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非破壊検査従事者
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0.44mSv
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です。被ばく量の最も多い原子力発電関係者でさえ、その平均値は、1.2mSv/年 です。
もしも、15μSv/hr
を1日8時間、200日被ばくしたとすると、 15×8×200=24000μSv=24mSv となります。原子力発電関係者の20倍です。
また、溶接時のヒュームや先端研削時の粉塵を吸うと体内に取り込まれてしまいます。 トリウムの半減期は、1億4千年なので、排出されない限り臓器は永久に被ばくし続けます。
*1 ICRP:国際放射線防護委員会(International Commission on Radiological
Protection)は、専門 家の立場から放射線防護に関する勧告を行う非営利、非政府の国際学術組織です。 ICRPは、放射線防護の見地から膨大な線量、効果関係のデータを検討し、現在までに 多くの勧告を行っている。その勧告は、国際的に権威あるものとされ、国際原子力機関 (IAEA)の安全基準、世界各国の放射線障害防止に関する法令の基礎とされている。
*2 職業人の被ばく限度が高いのは、職業人は被ばくにより癌死などのリスクが増えるが、放射線 は便益をもたらしてくれるので社会が容認すべきリスクとして限度が決められたからです。
動画も用意しました。
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